あなたの一番尊敬している人は誰ですか?
えー。それは…えっと…
「尊敬する人は誰ですか?」という質問は、就職活動・転職活動において頻繁に出題される質問です。
この質問に的確に答えることで、自分の人間性や価値観をアピールする絶好の機会となります。
しかし、どのように回答すれば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。
そこで、本記事では、就活でアピールできる「尊敬する人」の選び方と、効果的な回答のコツをご紹介します。自信を持って面接に臨み、鮮明な印象を残すためのポイントをお伝えします。
とりあえず例文だけ見たいという方はこちらをクリックしてください
「尊敬する人は誰ですか?」はなぜ聞かれるのか?2つの質問意図がある
そもそもなぜ面接で「尊敬する人は誰ですか?」という質問を企業がするのでしょうか?
質問の意図がわかればその質問に対する回答も作りやすくなりますね。
まずは「面接官目線」から面接でこの質問をする意図を2つ紹介します。
- 質問の意図①: 何を目標にして生活しているのか、人生観を見ている
- 質問の意図②: 他人のどのような部分を見ているのか
質問の意図①: 何を目標にして生活しているのか、人生観を見ている
一つ目の質問の意図として、何を目標にして生活しているのか、人生観を見ています。
「尊敬している人」という答えからその人が目指している目標や志、人生観を読み取ることができます。
質問の意図②: 他人のどのような部分を見ているのか
二つ目の質問の意図として、他人のどのような部分を見ているのかという意図があります。
ひとえに尊敬していると言っても尊敬している事柄は人それぞれです。
例えば戦国武将の織田信長ですがその「人間性」を尊敬している人もいれば「功績や戦術」などを尊敬している人もいます。
どういうところを見ていてどう感じるのかは人それぞれで、その答えから「この人はこういう価値観を持っている人」という1つの指標にもなります。
ポイント
- 何を目標にして生活しているのか。人生観を見ている
- 他人のどのような部分を見ているのか
「尊敬する人は誰ですか?」 の応答のポイント
それでは「尊敬する人は誰ですか?」に対する返答を作る場合の「作り方とポイント」をお伝えします。
ただの感想文ではいけません。次の二つを踏まえて作ることが大切です。
応答ポイント①:話すときは結論が先に
他の質問に対しても同様ですが面接の応答では必ず結論から先に言いましょう。
いわゆるPREP法を活用することで話をわかりやすく明確に伝えることができます。
PREP法とは…
結論(尊敬する人)→理由、例(エピソード) →結論(今後の自分に何が必要か)
というフレームワークに沿って答えましょう。
では実際に結論が最後にくるダメな例文を見てください。
これでは最後の最後まで誰のことを話しているのかもわかりません。
では次にPREP法を用いた結論から伝える良い例を見ていきましょう。
「何々を尊敬しています」という文章から入ることで、その後に続く文章をより具体的にイメージを描くことができます。
これはビジネスの現場でも使える話法なので覚えておきましょう。
参考記事:「伝えるから伝わるへ」面接に失敗しない3つの話し方
応答ポイント②:自分の色を出そう
志望動機や退職理由等の質問に対して「尊敬する人は誰ですか」という質問は
回答の自由度が高く、自分の色を出せる数少ない質問です。
無難で抽象的な回答を作るよりも自分の個性的な部分やエピソードを加えることで他の人よりもアピールすることが可能になります。
ポイント
①:話すときは結論が先に
②:自分の色を出そう
内定者の例文を全て大公開! 「尊敬する人は誰ですか?」の例文
それでは実際に「尊敬する人は誰ですか?」という質問に対する回答例を紹介します。
両親
[代表例]
自分が尊敬する人物は両親です。理由としましては幼少期から何不自由なく自分が興味を持ったことやりたいことに取り組ませていただきそれらの経験が今に大きく影響しているからです。そして大人になり自分の子どもたちに不自由なく好きなことをさせるということは簡単ではないと実感することが多いことから自分は両親を尊敬しています。
母親
[代表例]
私は母を尊敬しています。母を一言で言うと笑い上戸です。テレビを見ているとき、お酒を飲んでいるときという楽しいときはもちろん、一番すごいと思うのは介護などの一般的につらいことをしているときにも大声で笑います。小さなことにも楽しさを見つけて自分だけでなく周りをも明るくさせる笑い声です。そんなよく笑う母を、私は尊敬しています。
父親
[代表例]
父親です。今は、退職していますが、現役の時は会社勤めをしながら、畑やお米作りもしていまして、仕事に行く前に、畑仕事等をして、帰宅後もまた畑仕事をしていました。真面目で一所懸命に働き、愚痴を言わないことに、子供の時から父の偉大さを感じていました。苦労を見せず、いつも明るく私にも接してくれる大きな器に尊敬しています。
兄弟・姉妹
[代表例]
私は教師をしている姉を尊敬しています。 姉は小さい頃からの夢を叶えて教師になって、2年前から自分が卒業した小学校で働いています。 いつも帰りが遅く仕事は大変そうですが、「でも、子ども達がとてもかわいいから毎日が楽しい」と言っています。 大変な仕事なのに、夢を叶えて毎日生き生きと働いている姉を尊敬しています。
祖父母
[代表例]
祖父です。70歳でこの世を去りましたが、生前は祖父からたくさんの刺激をもらいました。高校が少し離れたところにあっているのではないか通っており、電車やバスがない時は祖父に迎えにきてもらいましたが、その際によく昔の職場の話を面白おかしく話してくれました。私が辛いときも、「頑張れや、でもしんどかったら頑張らんでええよ」と励ましてくれました。私も人の気持ちに寄り添った大人になりたいと、学生ながらに考えました。
友人
[代表例]
私の尊敬する人は幼稚園からの親友です。私の親友は自分の嫌なことは嫌と言える人で、自分の意思をしっかり持っている人です。一見性格のきつい子にも見えますが、私がこうしたいと伝えればそれに合わせて行動もしてくれて、その中でも嫌なことがあれば芯を貫いて教えてくれる所が私にはなく尊敬してます。私も親友のように自分の芯を大事にしつつ、周りの人の声に耳を傾けて発言できる人になりたいです。
先生
[代表例]
部活の顧問です。部員の数が多いのに一人一人の表情を見て、その人に合った声をかけてくれました。学校の授業もあり、とても忙しいのに私の相談に乗ってくれる人でした。的確なアドバイスも頂き自分で考える事の大切さを教えてくれました。周囲の状況を見て、与えられた仕事だけでなく自ら助け船を出す姿はとても尊敬します。顧問のように困っていると発信できない人を手助けできる力を身に付けたいです。
上司・先輩
[代表例]
私の尊敬する人は親身に相談に乗ってくれた先輩です。具体的には嫌な顔をせず話を聞いてくれた先輩です。その方は私がどんなに言葉にするのが苦手で支離滅裂なんじゃないか、おかしい事を言ってるんじゃないかと思ってましたが、真剣に最後まで聞いてくれて私に合った欲しかった言葉をくださりました。そんな先輩みたいに親身になって話を聞けてアドバイス出来る人に私はなりたいので尊敬してます。
スポーツ選手
[代表例]
尊敬する人は大谷翔平です。自分自身もスポーツをやっていましたが、大谷翔平選手は野球に対する姿勢だけでなく、普段の振る舞いや行動に対しても真摯に向き合っており、スポーツ以外でも見習うべきことが多いと感じています。例えば挨拶やトイレ掃除を率先して行ったり普段の生活の真面目さ、丁寧さ野球にもあらわれています。自分自身も見習い、今後の社会人生活に活かしていきたいです。
歴史上の偉人
[代表例]
尊敬する人物は、織田信長です。理由は、古い考えにこだわらず新しいことを、試していこうというところが、好きだからです。織田信長は、楽市楽座や、全国でバラバラだった枡(ます)を統一し物流を管理しやすくした、西洋の新しい技術に注目するなど優れた政策を行いました。織田信長は、問題がある部分もありましたが、良いと思ったことを、次々と試し実現してきたことが尊敬できます。
芸能人
[代表例]
中居正広さんです。なぜかというと、中居さんはSMAPのリーダーとして25年間、グループをまとめてきたからです。また、コンサートの観客動員数は1000万人を超えています。中居さんは、司会者としても有名です。紅白歌合戦の司会を6年連続で務め、これは最多記録だそうです。また、音楽番組に出演する時は共演されるアーティストさんの楽曲の歌詞を全て読むと聞きました。台本には書いていない心情を聞き出していて、さすがだと思いました。情報番組の出演時も意見が偏ることなく中立を保っているので、他人の意見に左右されないとことを尊敬しています。
実業家・経営者
[代表例]
私が尊敬する人はホンダの創業者、本田宗一郎氏です。彼は中学を卒業しただけで、自分の経験と行動力で今のホンダを立ち上げました。彼の書いた著書を読むと、「わからないところは人に聞くんだ」といっています。大学出の人たちは専門知識をもっています。彼らに聞いた方が手っ取り早い。問題解決に必要なことは互いに聞きあって仕事を進めたほうがいい。彼の中では知識より、課題解決が優先していたのでしょう。目の前の課題を解決するにはどうすればよいか。彼からその秘訣を学んだ気がします。
芸術家
[代表例]
私が尊敬する人は、芸術家の岡本太郎さんです。彼の著者である「自分の中に毒を持て!」を読んでその生き方に痺れました!彼の行動力や忍耐力、まわりの評価に捉われず、自分を貫き通す生き方に感動したのです。もちろん、会社はコミュニケーションが大切なので、何でも自分の思い通りにしてはいけない事は心得ております。しかし、「まわりの人から嫌われるかもしれない」や「自分なんてどうせ無理」みたいな、好感度を気にしたり、自信がないと最初から諦めて、挑戦から逃げるような生き方は彼が壊してくれました。その結果、今では自信に満ち溢れ、失敗したとしても次に生かす為のステップだと捉える事が出来ました。だから、私は岡本太郎を尊敬しています。
ボランティア・非営利団体
[代表例]
今でも東日本大震災のボランティアを続けている人です。震災当時はたくさんのボランティアの人が活躍していましたが、時間がたつにつれて人数も減っていきます。注目されなくなった現在でもその活動を続けている人は、本当に気持ちがある人だけだと思います。時間もお金もかかることなので、なかなかできることではありません。尊敬します。
まとめ
「尊敬する人は誰ですか?」という質問は、自己紹介や志望動機において重要な要素となります。適切な人物を選び、具体的な理由を持って回答することで、自身の人間性や価値観を明確に伝えることができます。
尊敬する人を選ぶ際には、自身の目標や価値観との関連性を考えることも大切です。面接対策の一環として、この質問に備えてしっかりと準備しましょう。自信を持って回答し、面接官に鮮明な印象を与えることができるはずです。
そのために必要なのは自己分析です。
「自己分析に自信がない」
「どうやってやるの?」
という方にはキャリアチケットスカウトがお勧めです。
キャリアチケットスカウトには、テンプレート機能もあり、伝わる文章を簡単に作成が可能です。
決められた質問に回答していくだけで自己PRとガクチカを簡単に作成できます。
「尊敬する人は誰ですか?」の回答は事前に用意しておかないと難しい質問です。本番で答えられるようにしっかり準備しておきましょう。